2018/01/16
どうもピョンチキです。11/24にバスケットボールワールドカップの予選、日本vsフィリピン戦が行われました。71-77で日本は惜敗しました。
途中何度も追い上げて良いムードがあったのに、残念だったケロ。
結果と考察を見て行きましょう
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日本vsフィリピン試合結果
スコア
日本 | フィリピン | ||
第1Q | 10 | vs | 18 |
第2Q | 18 | vs | 19 |
第3Q | 27 | vs | 22 |
第4Q | 16 | vs | 18 |
TOTAL | 71 | vs | 77 |
日本代表メンバー
アイラ・ブラウン (琉球ゴールデンキングス) |
太田 敦也 (三遠ネオフェニックス) |
竹内 公輔 (栃木ブレックス) |
竹内 譲次 (アルバルク東京) |
古川 孝敏 (琉球ゴールデンキングス) |
篠山 竜青 (川崎ブレイブサンダース) |
比江島 慎 (シーホース三河) |
宇都 直輝 (富山グラウジーズ) |
田中 大貴 (アルバルク東京) |
張本 天傑 (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) |
富樫 勇樹 (千葉ジェッツ) |
馬場 雄大 (アルバルク東京) |
以上12人が最終的に残りました。候補の14人から抜けたのは辻と熊谷でした。
試合レポート
第1Q
立ち上がり日本は田中大貴の3ポイントで先制。しかしフィリピンはジェイソン・ウィリアムのカットインから徹底的にゴール下を崩しに来ます。一方日本のシュートはフィリピンのブロックに何度も合い、残り3分で3-14と11点もの差をつけられます。しかし、日本は交代で入った比江島がフリースローを含むわずか3分で5得点の活躍があり10-18となんとか1桁得点で第1Qを追えます。
第2Q
第2Q開始直後もフィリピンペース。日本は待望の古川やアイラ・ブラウンが3ポイントシュートを打つ場面があるものの決まらず、10-24と14点差に広がります。
しかし、ここからまたしても比江島の猛攻が始まります。残り6分にジャンプシュートを決めると、3ポイントシュートを含む第2Qだけで9得点の活躍。また、比江島の得点で周りの選手もやっと体が軽くなり、単発ながらアイラ・ブラウン、竹内譲次、篠山竜青などもシュートを決めます。
また、期待されていた宇都も出場、スティールやアシストを決め存在感はあったものの、残り18秒で放ったシュートは決めきれず。逆にフィリピンにブザービーターとなるシュートを決められてしまうと、28-37。何度も流れを掴みそうになったものの最後は9点差に広がられてしまいました。
第3Q
またしても比江島の得点で始まると、第3クォーターから入った張本がオフェンスリバウンドから技ありのバックシュート。さらに比江島のパスから馬場がゴール下でAnd1をもらいフリースローを決めて3点プレイで一気に2点差に迫ると、張本が3ポイントシュートを沈め逆転。
その後も富樫、馬場、アイラ・ブラウン、田中、篠山と交代で点を取りフィリピンと一進一退の攻防。
ラスト13秒に、比江島がカットインからのダンクシュートが炸裂。一気に会場の雰囲気を日本に引き寄せるものの、ラスト4秒でまさかのフィリピンの元NBAのビッグマン、A・ブラッチに3ポイントシュートを決められ追い上げムードに見事に水をさされ55-59。フィリピン4点リードで第4Qへ入ります。
第4Q
開始直後フィリピンがまたしても連続得点で点差が広がります。しかし、またしても比江島のカットインからファウルを受けるとフリースローで得点。さらに日本はアイラ・ブラウンのブロックと全員リバウンドの奮闘から1分以上両チーム無得点の我慢の時間帯を抜けると田中大貴の3ポイントシュートで再び3点差へ迫ります。
しかし、その後日本のシュートがリングに嫌われる中、フィリピンはまたしてもA・ブラッチの3ポイントなどで4分を切る頃には10点差に点差を広げます。
勝負の残り4分。日本は最大の武器である、富樫とアイラ・ブラウンのピックアンドロールに賭けます。
残り3分、アイラ・ブラウンのスクリーンから、待望の富樫の3ポイントシュートが決まると、次はアイラ・ブラウンがダンク、そして再び富樫の3ポイントシュートと、まさに日本のエース二人の爆発で残り1分38秒で再び3点差へ!
会場である駒沢体育館のこの日最大のディフェンスコールに包まれます。
しかし、HOMEである日本の大声援をあざ笑うかのように、フィリピンのエース、J・ウィリアムがこの場面で3ポイントシュートを沈め、69-75、6点差とします。
大事な次のオフェンス、時間はあと1分再び富樫とアイラ・ブラウンのコンビで得点を狙う日本、しかし焦ったアイラ・ブラウンがスクリーン時に相手を手で押しのけオフェンスファウル。貴重な攻撃の機会を潰してしまいます。
フィリピンは次の攻撃、シュートは決まらなかったものの24秒ギリギリまで時間を使います。
残り33秒、富樫が3ポイントシュートを狙うも外れ、外れたボールが大きく跳ね返りフリーのフィリピンの選手の元に収まるとそのまま速攻を決められ万事休す。
最後は71-77でフィリピンの勝利となりました。
感想
むう、惜しかった、何度も追いついたと思ったのに気が付くと離されていたケロ。
正直、フィリピンは強かった、特にフィニッシュの場面、オフェンスでは難しい場面でもきっちりシュートを決める、ディフェンスではゴール際でのブロック。高さもパワーもスピードも技術ももちろんありましたが、何より日本より勝っていたのは、最後の最後に点を取る部分と、最後の最後に点を取らせない部分。
フィリピンのブロックは凄かったケロ
3ポイントシュートも日本の方が確率が良かったものの、フィリピンは一番決めたい所だけは絶対に外さず決めて来ましたね。
たしかに、嫌な所で決められたので、フィリピンの方が3ポイントシュートの確率が悪かったと言われると意外ケロ
一方、日本ですが、安定感のあったフィリピンと比べると、良い所悪い所が極端でしたね。敗因の一つは第1Qの調子の悪さ、特に富樫の出来の悪さがありますね。
第1Qの富樫はなんかいつも見てるのと別人の様だったケロ。躍動感が無かったと言うか。
若さと経験の差だと思います。前回の五輪の最終予選はまだPGに田臥がいて富樫は代表入りしませんでした。大舞台での経験の差だと思いますね。逆に言えば若いのでこれから必ず改善されます。こればかりは見守ってあげたいと思います。
頑張って欲しいケロ
次に敗因は3ポイントシュートの試投数の少なさ、シューターの少なさだと思います。
辻が選ばれなかったケロ
そうですね、今回シューターは田中、古川が選出されましたが、二人とも怪我明けでした。古川は怪我から復帰後B.LEAGUEに6試合出ていますが3ポイントシュートは14本打って1本しか決めていません、確率は7%。誰が見ても本調子に程遠いです。
また、B.LEAGUEを2節休んでいた田中もスタメンで出ていました、田中が精神的に波が無い選手である事も幸いして、結果論として活躍出来ましたが、解説でも「試合勘だけが心配」と言っていたり、「(田中が)後半に入って試合勘が戻って来た」なんて呑気な事を言ってましたが、代表戦は練習の場じゃないのでそれじゃあいけないと感じます。
田中はがんばってたケロ(田中大貴好き)
がんばっていましたが、冷静な田中が前半にファウルトラブルに陥るなど本調子には見えませんでした。ベストの田中はもっと出来る選手です。
たしかにベストの田中はもっと出来るケロ(田中大貴好き)
いずれにしてもせっかく日本には良いシューターがいます。この試合、好調三河の比江島が活躍しましたが、やはりリーグで好調の選手は出すべきだと思います、すなわち同じ三河の金丸や、シュート確率の良いジェッツの小野、今回最後まで候補にいた、熊谷も3ポイントシュートの確率は良いです。
田中、辻、古川、金丸、富樫、小野でガンガン3ポイントシュートを打つ日本代表は見ていても面白そうケロ
そもそも、日本代表は高さでは世界に勝てない事は解っています。最近はNBAでもロケッツや、ウォーリアーズ。日本でも前回五輪で大健闘した女子代表などもそうでしたが、3ポイントを主体とした戦術は世界的にも流行の戦術です。
この試合では、アイラ・ブラウン、太田、竹内譲次が積極的にゴール下へアタックをしていました、それ自体は非常に良かったのですが、最後の第4Qの富樫の連続3ポイントの場面のアイラ・ブラウンの様に上記3人がスクリーンに徹して3ポイントを狙うシーンがもっと欲しかったと思います。3ポイントの確率ではフィリピンに勝っていたのでもっと3ポイントシュート攻勢をかけて欲しかったと思います。
逆にあそこまでインサイドを攻めるなら、竹内公輔を出した方が相手もブロックの的が絞り難くなったと思うのですが・・・
一方で、今回の日本代表の最も良かった部分はリバウンドですね。アイラ・ブラウンを中心に高さで劣っていても、ポジションと意識でリバウンドが取れる事を証明してくれました。この部分は大きな収穫だったと思います。
アイラ・ブラウンのリバウンドは気合が入ってたケロ
その他にも比江島、馬場、張本の活躍はこの試合の日本のとても良い部分だったと思います。
日本選手貢献度(EF)
サッカーではありがちな選手の採点がありますが、バスケでは貢献度(EF)というのが公式にありますので、EFと共に選手の活躍を振り返りたいと思います。
#2富樫 勇樹:2点
8得点、3アシスト
ガチガチに硬かった第1Qが非常に残念だった。後半もミドルシュートが落ちたり、カットインからのターンノーバーもあり、不調ぷりが目立ったが、最後の3分についに本来の勝負強さを見せてくれた。次に期待したい。
#6比江島 慎:22点
3ポイントシュートとダンクを含む20得点5リバウンド5アシストの大活躍。
第1Q、フィリピンの鬼の様なブロックの嵐で点が全く取れ無い最悪の雰囲気の中、控えとして登場すると軽々とステップからのカットインで得点を量産。マークが厳しくなると、アシスト、3ポイントを見せ、最後は問答無用のダブルクラッチでフィリピンのブロックをかわして得点を重ねた。
#7篠山 竜青:3点
4得点2アシスト。
富樫が不調の中、良く間をつないだ。決定的な活躍はなかったものの、篠山の2ゴールはどちらも追い上げ時のもので日本の流れを切る事はしなかった。
#8太田 敦也:-1点
2得点1リバウンド。
攻守共に良いプレイがありながら、どちらも「惜しい」プレイで終わってしまった。オフェンスでは巧みな動きで相手を抜き去るもシュートが落ちる、ディフェンスでは相手のコースに入りオフェンスファウルを誘うも一瞬遅くディフェンスファウルとなるなど。控えとして出て重い流れを変えるのに1役かったことは確かだが、17分出場で1リバウンドは寂しい。
#10竹内 公輔:DNP
出場時間無し。
前回の記事で、「今後の事を考えると竹内公輔か太田敦也が抜けるかもしれません。」と書いたが、やはり譲次をスタメンにして、公輔と太田を控えにするなら、両方は不要だったと思う。
むしろ、譲次や太田が果敢にゴール下へアタックしたり、リバウンドを頑張る今回のスタイルで戦うなら、現在リーグで日本人N0.1リバウンダーの竹内公輔をスタメンに使わないと意味が無いと感じた。
竹内公輔を使わないなら、SFとSGの枚数を増やして欲しかったし、今回の様にインサイドでブロックくらっても果敢にアタックするスタイルで戦うのなら、むしろセンターは竹内公輔を第1オプションにするべきだったと感じるのだが・・・・
#11宇都 直輝:0点
5分出場で1アシスト1スティール。
アイラ・ブラウンがキャッチ出来なかったパスと、第2Q最後に放ったシュート、この2つが決まっていれば一気にヒーローだったが、太田と同様良いプレイがありながら「惜しい」活躍だった。今後に期待。
#15竹内 譲次:4点
3得点8リバウンド3アシスト
開始直後にブロックをされたものの、その後も果敢にシュートを打ち続けた姿勢は評価出来る。が、いかせんシュート確率が悪かった。リーグで4割を超える確率で決めてる好調の3ポイントシュートも4本打って1本も決められなかったのは残念。
ただ、太田とほぼ同じ出場時間で8リバウンドは立派。
#18馬場 雄大:12点
7得点4リバウンド2アシスト、貢献度12は合格点。
ジャンプ力を生かしたゴール下の安定感は素晴らしく、第3Q追い上げ時には相手のファウルも誘いエンド1を貰った。1度アリウープパスを要求した時にパスが来なかった場面は少し残念。
後は、今回の比江島の様に個人技で流れを変えれる選手になって欲しい。
#24田中 大貴:6点
10得点2リバウンド1アシスト
怪我からの復帰戦でいきなり代表戦という難しい状況で、日本最初の得点を3点シュートで決め、試合を通して4本中3本の3ポイントシュートを決めてくれた。
富樫、古川、竹内譲次の3ポイントが決まらない中、田中のこのハートの強さは日本の救いだった。
しかし、これだけの活躍で貢献度6点が現している通り、冷静な田中にしては珍しい、2ポイントシュート0本、ファウル4、ターンノーバー3など試合勘が確かに悪かった事も確か。
日本のエースとしてさらに調子を上げて欲しい。
#35アイラ・ブラウン:18点
10得点15リバウンド2ブロック
今回も攻守にわたり要だった。特に両チーム205cm超えの選手が乱立する中、193cmのアイラ・ブラウンが15リバウンド、2ブロックは素晴らしい活躍。
ほぼ満点だったが、唯一、最後スクリーン時に相手を手で払ったオフェンスファウルだけは良くなかった。
#51古川 孝敏:-5点
5分の出場で、シュート5本中0、アシスト・リバウンド等も0。
前回の日本代表戦で怪我をしてしまい、10月にリーグに復帰するも3ポイントシュートは14本中1本の不調続き。その不調のままに結果を残せず。
しかし、逆に言えばそれほどまでに監督の信頼が厚かったという事。
この借りをこの後の試合で絶対に返して欲しい。
#88張本 天傑:10点
7得点、2リバウンド、1スティール。
しかし、僅か11分の出場で、時間換算するとこの試合一番活躍したのがこの張本。シュートも1本も落としておらず、1ファウル以外減点のつけ様の無い活躍だった。
出来れば、シュートを1本外すまでは使い続けて欲しかった。
リオ・ラマス監督
この記事で散々書いたが、代表選出メンバーには疑問が多々あったもののそれは結果論の部分もあるので仕方ないと思う。
しかし、この日の采配は良かった。
これまでアジア選手権等で今年の代表で好調だった富樫、古川が不調だったのは少し可哀相ではあるが、そこを拘らずに他の選手に交代するタイミングが早かったため、控えの選手が生きた。
唯一残念だったのは張本を引っ込めるのが早かった事くらい。
ディフェンス面でも、マンツーとゾーンの切り替えが適切でディフェンスでの大崩は無かった。
第1Qにフィリピンが徹底的にインサイドを攻めておいて、後半3ポイントを狙ってきた部分の対応が最後まで出来なかったが、これは3ポイントをアジャストしたら再びインサイドをまた狙われるだけなので仕方ない部分はある。しっかり要所で3ポイントを決めた相手を褒めるしかない。
後は、B.LEAGUEをもっと良く見て、試合前に選手の好不調の流れを掴んで欲しいなあと感じます。
日本vsオーストラリア戦はまもなく
さて、すっかりフィリピン戦のレポートが書くのが遅くなってしまいまして、日本vsオーストラリア戦結果が出てしまいました。また、23時からBSフジでも放送です!
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by 選手貢献度 | BlackWhite【B.LEAGUE】 2017年12月5日 1:26 AM